2016年08月16日
電動ガンに電子制御を:GATE WARFET導入
最近の電動ガンのトレンドと言えばARESのAMOEBAやG&GのMOSFETに代表されるような電子制御つきの電動ガンが続々発売されています。個人的にはただガタガタ揺れるだけの東京マルイの電動ガンよりもよっぽど進歩的で「次世代」を感じるのですが皆さんはどうお考えでしょう?
電子制御付きの電動ガンを手に入れたいというのであれば、素直に上記の電動ガンを購入するというのが最短距離なのですが、あいにく自分には9丁の電動ガンがあり新たに購入する体力がない、さらに変てこな嗜好のせいでほしいモデルがない(言い方は悪いのですがどれも同じM4派生に見えてしまうんですw)
となれば今まで使ってきたメカボックスに後付けとなるのですが、選択肢としてよく上がるのはBIG OUTというガンショップが制作しているDTMというものが上がりますが、対応しているのは次世代電動ガン、東京マルイのVer2とVer3とそれらに準じたものです。
そして何よりのネックはコストです。一個あたり約2万円でそれを複数丁に組むとなると結構な金額が必要になります。
また飛び散りにくいグリスを使用する事、流速やハイサイクルチューンのような高負荷なチューンには使用できない事、スイッチが壊れやすいなどかなりデリケートな側面もあります。(実は一瞬ですが所有してましたw)
そこで気になったのがポーランドのGATEと言うメーカーが製作している外付け型電子制御FETの「WARFET」と言う物です。
パッケージは本体と説明書とプログラミングカードと配線少々
このFETの何よりの特徴は外付けであるという事、それが意味するのは1個あれば複数丁の電動ガンに使いまわしができるという事になります。
ただしFETという事で配線の引き直しと言うような対応化工事は当然必要になってしまいます。
そしてDTMほどではありませんがそれなりに機能が豊富です。
主な機能として
①プリコック
(セミオートの射撃前に時にピストンが後退した状態になるため、発射までのタイムラグが少なくなります)
②レートリデューサー
(フルオートのサイクルを落とす事が出来ます。)
③バースト機構
④バッテリーの過放電の防止
⑤電子ヒューズ機構
などがあります
それらに加えて電圧などいろいろタフであるという特徴があります
またFET機能の調整を行うためのプログラミングカードが付属します
組みます!
普通の電動ガンがバッテリー→トリガー(スイッチ)→モーターと言う風に3つが直接つながっているのをWARFETからモーターとトリガー(スイッチ)を独立した配線に組み替えます。
多くの電動ガンはスイッチ部や配線がメカボックス内に収納されているので、メカボックスの分解とはんだ付けが必要になります。
接続方法はLCTのAK74を例にしてこんな感じです
モーターからの配線とトリガーからの信号線をそれぞれつなぎます
でバッテリーを繋ぎます。
バッテリーは利便性と通電効率を考えT型コネクターに変えました
次にプログラミングカードは
本体にFETをつないだままバッテリーとの間に接続し、設定を行います
書かれている通りに設定していけばそんなに難しくないと思います。
作動について
加速シリンダーになっているMP5のでピストンの位置を見ると確かにプリコックになっていました。
そのため施工前に比べて大幅にトリガーレスポンスが向上しています。またFETの副作用としてサイクルもやや向上するので3バーストが4バーストになってしまうので、きちんと作動させるためにはレートリデューサー機構を使う必要がありました。
ツイッターのからですが作動時の動画になります。
書いてあることは気にしないでくださいwただ組み込みが面倒な作業だっただけですww
続いてLCTのAK74でも
一歩でAK74ではトリガーの引く距離が長いこと、既にLONEXーA4のような高トルクモーターが組まれているせいもあり、MP5ほど向上を実感することは出来ませんでした。(ちなみにMP5のモーターはマルイEG1000です)
ただAKシリーズ特有のゆっくりとした発射サイクルを再現できるのは面白いなと思いました。
続いてサバゲに投入してみました。
この日はゲーム自体は散々で、建物内にいたらいきなり銃だけ突っ込まれる目くらうちに合い、その過程で銃で殴られたようになった挙句フルオートで撃たれるなど斬新な体験が出来ましたww
まず気になった点ですが、バッテリーの消耗が早くないか?と言う点です。普段以上にセミオート速射をやった成果もしれませんが消耗が早い気がします。
バッテリの消耗や交換によってうまく作動しなくなる事が有る
このFETの仕組みそのものに起因するのですが、DTMやトレポンなどと言った銃やシステムとはプリコックの仕組みが根本的に異なります。前者は何らかの仕組みでギアの回転を感知するセンサーが付いているのですが、このWARFETはそれらのギアの回転を検知する仕組みが全くありません。なんたって「外付け」の電子制御器ですから...
おそらくセミオートで発射した後コンマ数秒だけスイッチをオンにし続けピストンを後退させているのだとおもいます。なのでプリコックの程度がバッテリー残量に依存してしまうため、バッテリー交換のたびに微妙な調整が必要となってしまいます。
ちなみにですがピストンを後退させすぎてしまうとセミオートがオーバーランしてしまい2発発射されてしまい、ごくまれにトリガーロックを起こしてしまいます。
さらに一度プリコック位置を決定させた後でレートリデューサーを作動させると、モーター回転数が変わってしまうため再調整が必要となってしまいます。
今回は機械式の3点バーストが付属しているVFCのMP5でテストしたのですが、やっぱりこのWARFETのほうでもバースト設定にしてしまうとケンカしてしまいうまくバーストが作動しませんでした。
アクティブブレーキと言う機能について
このWARFETにはアクティブブレーキ(AB)という機能も付いています。これはピストンを設定した位置に正確に止めるために、モーターに逆電流をかけることで、セミオートの切れがさらに上がるとのことですが、試しにオンにしてみたところ、確かにほんの少しだけレスポンスが向上したようにも思えましたが、今までとは比較にならないほどの頻度でトリガーロックが発生しました。ちなみにこのABはモーターにかなりの負荷がかかりその寿命を減少させるので、全く必要のない機能に思えました。さらに逆電流を掛けるという特性上、片方にしか電流を流さない機能のダイオードを使うSBDとの併用は絶対禁忌です。(最悪燃えるらしいです)
DTMと比較して
チームメンバーが次世代M4にリコイルユニットを外してDTMを搭載したものを持っていたので比較テストを行いました。
結論から言わせていただくと、やはりDTMの方がセミオートレスポンスがよかったです。ただこちらにもモーターのアップグレードやトリガーストロークの短縮など改善の余地があるので、トリガーレスポンスの為だけにどこまでやれるのか?と言うところに帰着してしまう気がします。
総評として
普通にサバゲで使う分ならこのトリガーレスポンスで十分なのではと思います。たしかに最近現れるフルオートなみの速さでセミオート速射を行う人みたいなセミオート以外使うと死んじゃう病気の人とか、シューティングレンジでドヤァしたりマッチにでるみたいな人には不十分だとは思いますが...
組みたい銃が複数あるならDTMなどのメカボ内臓型の電子制御をそれぞれ買うよりはトータルで安く抑えられる経済性と汎用性が強みかなと思います
おまけ
WARFET本体とプログラミングカードの持ち歩きにショカコーラのケースが恐ろしいほどぴったりだった
電子制御付きの電動ガンを手に入れたいというのであれば、素直に上記の電動ガンを購入するというのが最短距離なのですが、あいにく自分には9丁の電動ガンがあり新たに購入する体力がない、さらに変てこな嗜好のせいでほしいモデルがない(言い方は悪いのですがどれも同じM4派生に見えてしまうんですw)
となれば今まで使ってきたメカボックスに後付けとなるのですが、選択肢としてよく上がるのはBIG OUTというガンショップが制作しているDTMというものが上がりますが、対応しているのは次世代電動ガン、東京マルイのVer2とVer3とそれらに準じたものです。
そして何よりのネックはコストです。一個あたり約2万円でそれを複数丁に組むとなると結構な金額が必要になります。
また飛び散りにくいグリスを使用する事、流速やハイサイクルチューンのような高負荷なチューンには使用できない事、スイッチが壊れやすいなどかなりデリケートな側面もあります。(実は一瞬ですが所有してましたw)
そこで気になったのがポーランドのGATEと言うメーカーが製作している外付け型電子制御FETの「WARFET」と言う物です。
パッケージは本体と説明書とプログラミングカードと配線少々
このFETの何よりの特徴は外付けであるという事、それが意味するのは1個あれば複数丁の電動ガンに使いまわしができるという事になります。
ただしFETという事で配線の引き直しと言うような対応化工事は当然必要になってしまいます。
そしてDTMほどではありませんがそれなりに機能が豊富です。
主な機能として
①プリコック
(セミオートの射撃前に時にピストンが後退した状態になるため、発射までのタイムラグが少なくなります)
②レートリデューサー
(フルオートのサイクルを落とす事が出来ます。)
③バースト機構
④バッテリーの過放電の防止
⑤電子ヒューズ機構
などがあります
それらに加えて電圧などいろいろタフであるという特徴があります
またFET機能の調整を行うためのプログラミングカードが付属します
組みます!
普通の電動ガンがバッテリー→トリガー(スイッチ)→モーターと言う風に3つが直接つながっているのをWARFETからモーターとトリガー(スイッチ)を独立した配線に組み替えます。
多くの電動ガンはスイッチ部や配線がメカボックス内に収納されているので、メカボックスの分解とはんだ付けが必要になります。
接続方法はLCTのAK74を例にしてこんな感じです
モーターからの配線とトリガーからの信号線をそれぞれつなぎます
でバッテリーを繋ぎます。
バッテリーは利便性と通電効率を考えT型コネクターに変えました
次にプログラミングカードは
本体にFETをつないだままバッテリーとの間に接続し、設定を行います
書かれている通りに設定していけばそんなに難しくないと思います。
作動について
加速シリンダーになっているMP5のでピストンの位置を見ると確かにプリコックになっていました。
そのため施工前に比べて大幅にトリガーレスポンスが向上しています。またFETの副作用としてサイクルもやや向上するので3バーストが4バーストになってしまうので、きちんと作動させるためにはレートリデューサー機構を使う必要がありました。
ツイッターのからですが作動時の動画になります。
あとVFC mp5のプリコック化も終わった。もうやりたく無いw pic.twitter.com/q4PSuG2etu
— MAFにゃん@休暇 (@maf_svg) 2016年8月5日
書いてあることは気にしないでくださいwただ組み込みが面倒な作業だっただけですww
続いてLCTのAK74でも
LCT AK74でWARFET+LONEX A5でセミオート速射 pic.twitter.com/MLGiQqAxvj
— MAFにゃん@休暇 (@maf_svg) 2016年8月20日
一歩でAK74ではトリガーの引く距離が長いこと、既にLONEXーA4のような高トルクモーターが組まれているせいもあり、MP5ほど向上を実感することは出来ませんでした。(ちなみにMP5のモーターはマルイEG1000です)
ただAKシリーズ特有のゆっくりとした発射サイクルを再現できるのは面白いなと思いました。
続いてサバゲに投入してみました。
まず気になった点ですが、バッテリーの消耗が早くないか?と言う点です。普段以上にセミオート速射をやった成果もしれませんが消耗が早い気がします。
バッテリの消耗や交換によってうまく作動しなくなる事が有る
このFETの仕組みそのものに起因するのですが、DTMやトレポンなどと言った銃やシステムとはプリコックの仕組みが根本的に異なります。前者は何らかの仕組みでギアの回転を感知するセンサーが付いているのですが、このWARFETはそれらのギアの回転を検知する仕組みが全くありません。なんたって「外付け」の電子制御器ですから...
おそらくセミオートで発射した後コンマ数秒だけスイッチをオンにし続けピストンを後退させているのだとおもいます。なのでプリコックの程度がバッテリー残量に依存してしまうため、バッテリー交換のたびに微妙な調整が必要となってしまいます。
ちなみにですがピストンを後退させすぎてしまうとセミオートがオーバーランしてしまい2発発射されてしまい、ごくまれにトリガーロックを起こしてしまいます。
さらに一度プリコック位置を決定させた後でレートリデューサーを作動させると、モーター回転数が変わってしまうため再調整が必要となってしまいます。
今回は機械式の3点バーストが付属しているVFCのMP5でテストしたのですが、やっぱりこのWARFETのほうでもバースト設定にしてしまうとケンカしてしまいうまくバーストが作動しませんでした。
アクティブブレーキと言う機能について
このWARFETにはアクティブブレーキ(AB)という機能も付いています。これはピストンを設定した位置に正確に止めるために、モーターに逆電流をかけることで、セミオートの切れがさらに上がるとのことですが、試しにオンにしてみたところ、確かにほんの少しだけレスポンスが向上したようにも思えましたが、今までとは比較にならないほどの頻度でトリガーロックが発生しました。ちなみにこのABはモーターにかなりの負荷がかかりその寿命を減少させるので、全く必要のない機能に思えました。さらに逆電流を掛けるという特性上、片方にしか電流を流さない機能のダイオードを使うSBDとの併用は絶対禁忌です。(最悪燃えるらしいです)
DTMと比較して
チームメンバーが次世代M4にリコイルユニットを外してDTMを搭載したものを持っていたので比較テストを行いました。
結論から言わせていただくと、やはりDTMの方がセミオートレスポンスがよかったです。ただこちらにもモーターのアップグレードやトリガーストロークの短縮など改善の余地があるので、トリガーレスポンスの為だけにどこまでやれるのか?と言うところに帰着してしまう気がします。
総評として
普通にサバゲで使う分ならこのトリガーレスポンスで十分なのではと思います。たしかに最近現れるフルオートなみの速さでセミオート速射を行う人みたいなセミオート以外使うと死んじゃう病気の人とか、シューティングレンジでドヤァしたりマッチにでるみたいな人には不十分だとは思いますが...
組みたい銃が複数あるならDTMなどのメカボ内臓型の電子制御をそれぞれ買うよりはトータルで安く抑えられる経済性と汎用性が強みかなと思います
おまけ
WARFET本体とプログラミングカードの持ち歩きにショカコーラのケースが恐ろしいほどぴったりだった